· 

ヒメアカタテハさん、いらっしゃーい(2)

 これまでの暖冬が嘘だったかのように突然記録的な寒波がやってきて、ちょうど1週間前には奄美大島で115年ぶりの雪が観測されたという。しかし、それも一過性だったのか再び寒さが緩んで、昨日・今日は暖かな土日となった。

 本日午後1時ごろ、自宅玄関脇の花壇に植えたノースポールに、暖かさに誘われてヒメアカタテハが吸蜜に訪れていた。本種は幼虫越冬と思い込んでいたので驚いたが、保育社の原色日本蝶類生態図鑑(II)によれば、どうやら決まった越冬態はなく、それぞれの土地に適したステージで越冬しているということらしい。とはいえ、他の成虫越冬のタテハと比べると本種の成虫の耐寒性はそんなに強くはないようで、成虫で越冬できるのは暖地に限られると考えられる。その意味では、よくぞ先週の記録的寒波を凌いだという気がする。

ノースポールで吸蜜中のヒメアカタテハ(平成28年1月31日、名古屋市千種区の自宅庭にて)
ノースポールで吸蜜中のヒメアカタテハ(平成28年1月31日、名古屋市千種区の自宅庭にて)