北陸や飛騨などの雪深い地方へギフチョウを採りに行くと、残雪のために林道のゲートが閉まっている、なんてことはよくある話。仕方なく車を停めて歩いていくと、残雪なんて跡形もなくて十分通れる、早くゲートを開けろよ、なんていうのもよくある話。こんなとき、自転車があったらなあと思う。
そこで、買っちゃいましたMTB(マウンテンバイク)。これなら雪解け直後の土砂や石ころが散乱している道路や、未舗装の林道でもきっとへっちゃら。そのうえ折りたたみ式なので、車にも楽々積める。
そして何よりも、この自転車には驚くべき秘密が隠されている。一見しただけでは判らない。北○○の工作員も細い目を丸くして驚く(?)その秘密とは ―― 実は何を隠そうこの自転車、電アシなのだ。ぶっといフレームの中に13.0Ahの大型バッテリーが隠されている。これなら脚力の弱った中年オヤジでも、ぐんぐん山道を登っていけるに違いない。
こんな虫屋御用達のような自転車がこの世にあろうとは夢にも思わなかったが、ネットで見つけて現物を見ずに買ってしまった。届いてみると、思ったよりもスゲー! ちょっとカッコ良すぎ、目立ちすぎ。 これはよっぽど防犯対策をしっかりしておかないと、すぐに盗られそうだな。なんて心配をしていたら雅恵に笑われた。
雅恵「あなたが心配するほど盗られやしないわよ」
私 「だといいんだけど」
雅恵「実は今日ね、地下鉄の駅の駐輪場に電アシを停めておいて、帰ろうとしたら鍵がないのよ。カバンの中をいくら探しても見つからないの。よく見たら、差しっぱなしになってたわ」
私 「良かったな、盗られなくて」
雅恵「実はこれが2回目なの。それでも盗られないんだから、日本ってほんと平和ね」
私 「平和なのは、お前だ!」
そんなこんなで、春が待ち遠しくて仕方がない。
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