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わが家の自家製ジャム “サンマサエール”

わが家の自家製ジャムたち。前列左から、キウイ、リンゴ、キンカン、ハッサク、レモン。
わが家の自家製ジャムたち。前列左から、キウイ、リンゴ、キンカン、ハッサク、レモン。

 始まりは、リンゴを大量にいただいたことだった。食べきれそうにないのでジャムにでもしようかという話になった。以来、いつの間にやら毎年リンゴやキウイ、キンカン、レモン、ハッサク、イヨカンなどなど、秋から春先にかけてたくさんの果物がわが家へやってくる。親戚やご近所さん、職場の方など色々な方々が、ご自宅の庭になっているとかの果物をくださるのだ。

 そのたびに雅恵はせっせとジャム作りに精を出す。出来上がったジャムはヨーグルトなどでいただくほか、皆さんに配ったりしている。そうこうするうちにますますたくさんの果物が集まるようになって、あまりに大量で雅恵の悲鳴が聞こえるようになり、今では私も皮むきぐらいは手伝っている。

 市販のジャムの多くは「甘さ控えめ」というと聞こえは良いが、何だか寝ぼけた味のものが多いと感じる。その点、雅恵のジャムは果物の酸味と甘味のめりはりがあり、特に柑橘類はピールの苦味がほどよいアクセントになって「大人の味がする」と好評だ。

 この出来栄えなら十分に商品化できるぞ!と私がそそのかすのだが、当の本人はやけに冷静で乗ってこない。“サンクゼール” の向こうを張って “サンマサエール” というブランド名まで考えたっていうのに(←考えたうちに入らん)。

 ところで写真をご覧になってお気付きだろうか。そう、イチゴがないのだ。誰か、くずイチゴでいいからくれないかなあ。