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ムシャクロツバメシジミ、遂にわが家の庭に飛来!


 昨日の午前中、家庭菜園のルッコラに水やりをしたとたんに、待ってました!とばかりに黒っぽい小型のシジミチョウが吸水にやってきた。わが家の庭にはてんこ盛りにカタバミが自生していて、これに付くヤマトシジミがいっぱいいるので普通にヤマトシジミと思って一瞬やり過ごしそうになった。

 がしかし。えっ…、待てよ。まさか!

 そう、まさか、そのまさかだった。

 「黒っぽい地這いシジミ」といえばヤマトシジミの♀だが、♀は普通は吸水に来ない。ということは、やっぱりそういうことだった。

 かつて名古屋市西区の新川堤防で中国原産のムシャクロツバメシジミが発生しているとニュースで聞いて、思わず眉をひそめた。外来種を駆除しようと、全国各地から大勢の蝶屋がはせ参じて新川堤でネットを振っていると聞いたが、地元なのに自分は全く行く気が起こらなかった。正直ウンザリだった。心の片隅で、ちっぽけで飛翔力の弱い蝶のこと、そのうち居なくなるだろうと高をくくっていた。

 それがまさか、名城公園に飛び火したと聞いたのは随分前のことだが、最近になって名古屋市内の住宅地で見つかったとか、名古屋市近郊のあちこちで見つかっていると聞いて、もしやそのうちに…とは思っていたが…。

 遂にその日が来たという気がした。「地這いシジミ」だけに、まさに地を這うようにしてジワジワ広がったようだ。園芸種のセダムで発生していると聞くから、今後とも拡散する一方だろう。

吸水中のムシャクロツバメシジミ。
吸水中のムシャクロツ。低温のためか開翅したまま。
やっと翅裏を見せてくれた。
やっと一瞬、翅裏を見せてくれた。